2018年5月10日木曜日

インスペクション

この間に売買の媒介を2件おこないました。
3月と4月の取引だったのですが、この2つの媒介業務において違いがありました。
それは『インスペクション』というものでした。

インスペクションとは『建物状況調査(既存住宅状況調査)』のことをいいます。

建物状況調査とは、
『国土交通省の定める講習を修了した建築士(既存住宅状況調査技術者)が、建物の基礎、外壁など建物の構造耐力上主要な部分及び雨水の侵入を防止する部分に生じているヒビ割れ、雨漏り等の劣化・不具合の状況を把握するための調査です』。

4月からの取引で何が変わったかというと、既存住宅(中古)の取引において、建物状況調査のあっせんの有無を購入希望者に説明することが不動産屋の義務となったのです。
これまでも建築士に依頼すれば調査してもらうことはできましたが、調査内容も様々で、依頼するにしてもどうすればいいか分からないため、不動産屋や売主の説明のみで物件の状態を判断して購入される方が多かったと思います。

そのため、中古住宅をより安心して購入できるようにと、プロである建築士に物件の状態を簡易に調べてもらえる制度ができたのです。4月1日からは、その制度があることを不動産屋は購入希望者に伝えて、調査を希望する場合は建築士を紹介してあげてくださいね、となったのです。

さて、実際に購入希望者の依頼で実施されたインスペクションの現場に立ち会った感想です。調査方法は目視であり非破壊検査であるため見ることのできない箇所の検査は行われませんので、不動産屋が普段チェックする内容と変わらないと思いました。また調査だけですので何かを保証するものでもありません。

しかしながら建築士という専門家による調査のほうが、より詳しく物件の状態を知ることでき、安心して購入できる判断材料になることは間違いないと思いました。

その費用は依頼した購入希望者の負担になります。建築士からの報告書を見て購入を断念した場合は費用は無駄になりますが、一生に一度になるかもしれない高額な買物であることを考えると高くはないと思います。費用はいまのところ6万円前後のようです。

これからインスペクションを利用する方へのアドバイスですが、建築士の調査に購入希望者自身も立ち会われたほうがいいと思います。報告書で詳細は分かりますが、現場で建築士に質問したりすることでよりリアルに伝わってくるものがあると感じました。調査時間は3時間ほどでした。

中古住宅は老朽化のため何かしらの不具合は必ずあるものです。それを知ったうえで購入するのか、購入したあとに知るのか。新たな制度なので評価がでるのはこれからだと思いますが、インスペクションという制度が4月から始まっています。